暫定王者ドネア、V1戦
- 2010/02/09(火)
2・13ラスベガス
▼WBA世界Sフライ級暫定タイトルマッチ 12回戦
王者・ノニト・ドネア(比)× 同級10位・ゲルソン・ゲレーロ(メキシコ)
▼WBO世界バンタム級タイトルマッチ 12回戦
王者・フェルナンド・モンティエル(メキシコ) × 同級8位・シソ・モラレス(比国)
▼WBO世界バンタム級暫定王座決定戦 12回戦
同級1位・ジェリー・ペニャロサ(比国) × 同級2位・エリック・モレル(米国)
名城信男というチャンピオンが存在するのに暫定王座も普通にラスベガスで行なわれてしまうドネア初防衛戦。22勝(14KO)1敗、07年にビック・ダルチニアンを下しIBFフライ級を獲得、昨年に階級を上げて暫定王座を獲得しています。相手は34勝(26KO)8敗、一昨年にサーシャ・バクティンと後楽園ホールで試合をして大差判定負けした選手。06年の2回KO負けに続く2度目の世界挑戦です。近日にも名城は次戦が決まるそうですが、ドネアとの統一戦はあるのでしょうか。
アンダーでは長谷川の対岸、WBOバンタム級王座の正規、暫定が同時開催される奇妙な世界戦があります。3階級制覇のモンティエルは初防衛戦、挑戦者は急きょ変更で14勝無敗のWBO東洋Sバンタム級王者シソ。階級落としてのチャレンジ。かつて徳山昌守とも戦ったペニャロサは一度この王座を獲得して2階級制覇も、さらに3階級制覇狙って失敗。元WBA世界フライ級王者で、前回長谷川戦が流れたモレルと暫定王座決定戦になりました。正規と暫定で勝者同士が対戦するのでしょうから、トーナメントみたいな形に。(ハイセー)
p。s。両親を知らないで育ったんですが、同じ施設で育った妹がついに結婚。父代わりにバージンロードを歩き、席をまわってお酌とかしまして、自分のときより感動し二次会でも涙ポロポロでしたよ。
今こそ重要な日本フライ級 清水V3!
- 2010/02/09(火)
2・8後楽園
▼日本フライ級タイトルマッチ 10回戦
王者・清水智信(金子)7回59秒TKO WBA世界同級10位・小林タカヤス(川島)
※王者が3度目の防衛
▼8回戦
日本Sフライ級7位・杉田純一郎(ヨネクラ)3−0 同級10位・福本雄基(三谷大和)
※78−74、78−74、80−74
加藤健太(三谷大和)2回17秒TKO 鎧塚真也(協栄)
「興毅も大毅もどちらもやりやすい」
貫禄のV3を決めた“童顔の暗殺者”が、亀田兄弟にターゲットを明言した。WBC6位の清水、WBA9位・小林に買ったことで兄弟どちらにも挑める立場になったことで「対・亀田」への意識を強くアピールした。
試合は初回、いきなりのバッティングで清水が尻もち、レフェリーがダウンカウントをしたため騒然となったが、これはすぐに訂正。両者がこめかみから出血する中、中に入りたい小林にカウンター一閃、清水がダウンを奪う。以降、小林はそれを警戒したか思うように前に出られず、中間距離で清水が面白いようにジャブ、ワンツーを決める場面が続き、小林が強引に飛び込んでもパンチより頭が当たってしまう始末。これにより4回に小林減点。清水の強さはさらに際立ち、冷静にパンチを放つ童顔が不気味に思えるほどだった。7回早々、清水の連打に棒立ちになった小林をレフェリーが救った。
場内からは応援団でない客層からも「世界いける」という声が多々。対亀田に立ってほしいというような雰囲気に清水も「両方狙える」と頼もしく語った。挑戦への順番待ちから実現は分からないが、パンチ力も明らかに増している今の清水に期待感が増したのは事実だろう。
そんな折、予想通り大毅の方は減量苦に返上を匂わせている。防衛を想定していない王座獲得というのもどうかと思うが、それはともかく以前、内藤×大毅の戦前、清水が「興毅より大毅の方がやりにくい」というようなことを語っていたのを思い出した。今回の試合後はその自信からか「どっちでもやりやすい」とは語ったが、体の押し合いに持ち込まれるよりはボクシングが成立しやすい方を好むのはテクニシャンらしい見解か。
セミは元1位の杉田が、距離を潰したい福本に合わせるタフファイトになった。連敗中とあって足を使って堅実にいくかと思いきや「堅実にいくからダメなんだと思った。試合前から接近戦でいこうと思っていた」と打ち合いに応じた。技術的にはその差は歴然。根性ファイトを得意とする福本が中盤から明らかに疲弊するほどの展開、技術を活かした気力勝負で杉田が完勝した。杉田は弟・祐次郎が復帰戦を飾ったばかりだが、空手時代の仲間、山田健太郎も勝利しており、「山田が先鋒、弟が次鋒…という感じで自分がその後にいる空手の気持ちになった」という。疲れる内容の試合に勝ったことで「自信になった」と年内の再浮上を誓った。
一方の福本には健闘から試合後、観客から大拍手が浴びせられたが、控室で涙が止まらなかった。「これは2年後の糧になる試合なんだ」と三谷会長が顔を近づけて語りかけていた。
その三谷ジムの加藤はパンチの強い相手にガードをしっかり保って強打をバンバン当ててダウンを奪い、続くラウンドで早々にストップを呼び込むワンサイドの圧勝。自分よりキャリアの勝る相手に、課題だった被弾の減少もこなしての快勝には「会長の言うとおりにやったらやりやすかった。今度はもっとボクシングを見せたい」と年内のランク入りを目指す。(片岡亮)
p。s。昨日は観戦直前、観戦中、観戦後…と仕事が入りまくっていたので帰宅後ぐったり、すぐに更新できませんでした。ごめんなさい。でも、この不況で僕なんかに仕事を頂けるのはありがたいことですね。以前から「仕事がなくなったら役に立てないということだから潔く転職」と決めているのですが、フリーになって以降、粗末な出来ながら仕事をさせて頂いています。人に嫌われる事の多い仕事なのでたまに嫌になりますが(笑)。時々タクシーに乗ると「定年退職して暇だから」とか「他に仕事が見つからずやっている」という運転手さんに会うことがあります。こういう転向組がいる商売はきついだろうなあと思って、昨夜帰りのタクシーで運転手さん(仕事歴25年)に聞いてみたら、やっぱり同様の感想をお持ちでした。「定年で暇だから記者やろうか」なんて同業者が増えたら…ゾッとしますね。関係ないですが、吉田×朝青龍の可能性、自分の連載が掲載される当日のタイミングにドバッと出てしまう流れになったのはタイミングの失敗でしたが、昨年10月に両者の対面写真を撮影しておいたのが救いでした。これだから日頃の取材は欠かせませんね。
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亀田兄弟が世界戦を連発する中で、自分も!の思いが最も強いひとりであろう清水(15勝(6KO)3敗1分)、日本V3戦だ。
清水の実力が高いことに異論はないだろうが、これまでチャンスを急ぎすぎた感はあった。名門、東京農大ボクシング部出身、五輪強化選手にも選ばれた実力者だが、プロでは2戦目でタイ選手に初回KO負けの躓きがあり、その後連勝も07年、12戦目で無冠のままアウェーで世界初挑戦、当時V16の王者ポンサクレックに7回TKO負けとなった。国内実績を積むべく翌年、日本王座を手にしたが、防衛戦をこなさず内藤大助のWBC王座に即アタック。これは採点でリードする優勢も、10回に一発逆転のダウンを喫し、追撃に崩れ落ちた。ある関係者からは「清水は強い、でも12回戦ボクサーではなかった」との評もあった。その後、暫定王者・五十嵐俊幸との統一戦を含む2度防衛。ただしV2戦は池原繁尊と負傷ドローの消化不良。坂田や久高が世界に名乗りをあげる中、このフライ級戦線で清水の存在感がやや薄れたのもそのせいか。
ただ、期待感でいえば、清水が劣っているわけではない。亀田興毅を攻略できる日本人挑戦者…といえば最右翼に名を挙げる人も少なくないはず。だからこそ3度目の世界挑戦は満を持して迎えてもらいたい。その意味で今回の防衛戦は格好のステップだ。
挑戦者・小林(15勝(2KO)2敗2分)は現在11連勝中、昨年6月に日本7位としてWBC6位の升田貴久を破る金星で一気浮上。距離をとりたい升田に対し、最後まで手足を動かし詰め寄りスタミナ切らさず攻め勝った。ファイターなのに器用でファンの支持を得やすいタイプだろう。王者ともに20戦目という試合、基本的な動きを完成度高くさせた清水との攻防は見応えがありそうだ。
WBAもWBCも挑戦予約が埋まっている感じがあり、勝者がすぐに世界挑戦できそうな気配はないが、逆に日本タイトルできっちり勝ち抜けばファンの後押しを得られるはず。政治的な動きばかりが見える世界フライ級だけに、今の日本王座の役目は大きいと思う。
セミではSフライ級のサバイバル戦が見られる。双子同時新人王獲得の杉田ツインズの純一郎(14勝(7KO)3敗)は一昨年、中広大悟との王座決定戦を僅差で落とした。再起戦に最強後楽園を選んだが、かつて下した佐藤洋太に7回TKO負けし、チャンピオンカーニバル出場権を得られなかった。中広戦が名勝負だっただけにこの連敗は痛かったが、ここで日本ランカーを相手に再起を賭ける強気のマッチメイクに出た。
対する福本(10勝(3KO)2敗)は昨年、三谷大和会長がジム内MVPを与えた一押し選手で、08年の殿村雅史戦はダウンの奪い合いの熱戦で僅差敗退したが、翌戦で9位の白石豊土を僅差で下しランク入り。その後の2戦はKOでクリアし「年内の日本王座挑戦」を目標に公言している。活きのいい新顔ランカーの追い上げがテクニシャン杉田に通用するか、楽しみだ。
アンダーではその三谷ジム所属で、関係者評の高い加藤(8勝(6KO)1敗1分)も出場。穏やかな性格とは裏腹にリング上では倒し屋に変身。唯一の黒星は06年、4戦目で東日本新人王決勝を落としたもので、一昨年の東日本新人王では準々決勝で全日本覇者の細川バレンタインと悔しいドロー。チャンス時のラッシュは爆発力がある。
相手の鎧塚(11勝(5KO)4敗1分)は、強気なマッチメイクをこなしてきた選手だが、ランク初挑戦となった昨年は荒川仁人戦でTKO負け、6月の再起戦も落としてしまって連敗中。ただ、一発の強さはKO率以上のものがあり、加藤とは激しい打ち合いが予想される。(片岡亮)
p。s。大相撲の不祥事、協会の鈍い対応に批判が強いですが、ボクシングはこれを反面教師として見てもらいたいという気もします。目には見えにくいものですが、組織がしっかりすればファンの信頼を得て、根強い応援が得られることを知ってもらいたいです。
長谷川穂積、派手なパフォーマンスをしない理由
- 2010/02/08(月)
7日放送の関西テレビ「マルコポロリ」が非常に面白いです。世界王者・長谷川穂積が「派手なパフォーマンスをやらない理由」や「35歳までトップで」など語っています。(ハイセー)
上から順に3映像を
http://www.youtube.com/watch?v=O4NdArNNIUw
http://www.youtube.com/watch?v=dZUjmfWm7wo
http://www.youtube.com/watch?v=qF5v0hmAI1g
⇒ 明日の「格闘技裏通信」で片岡が、吉田秀彦4月引退興行に触れる原稿を1週間前に入れていたのが、本日発表に。あちゃ〜
大毅、視聴率19.0%
- 2010/02/08(月)
デンカオセーン×大毅の試合中継(TBS)の視聴率は、19・0%。前回、昨年10月は19.1%で注目度は同様。初防衛戦で義務となる坂田健史戦があれば、さらに数字が上がることも予想されます。ただ、試合翌日会見では「今は分からない」と明言を避けました。(ハイセー)
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海外試合結果
2・6メキシコ
▼WBC世界ライト級タイトルマッチ 12回戦
正規王者・エドウィン・バレロ(ベネズエラ)9回終了TKO 暫定王者・アントニオ・デマルコ(メキシコ)
※2度目の防衛
2・6韓国
▼東洋太平洋バンタム級王座決定戦 12回戦
同級1位・マルコム・ツニャカオ(真正)2−1 同級2位・蔡昇錫(韓国)
大毅戴冠、王座の価値を取り戻せるか
- 2010/02/07(日)
2・7神戸
▼WBA世界フライ級タイトルマッチ 12回戦
同級11位・亀田大毅(亀田) 3−0 王者・デンカオセーン・カオウィチット(タイ)
※116−110、114−112、116−110
▼WBA世界女子Sフライ級タイトルマッチ 10回戦
王者・天海ツナミ(山木)3−0 同級6位・シャニー・マーティン(英国)
※100ー90、100−90、99ー91
本日の試合直前、タイ陣営から聞けた話では激怒していたデンカオセーンが「なんとしても勝ちたい。亀田に負けるなら、坂田にベルトを渡した方がマシ」というようなことを話したということで、少々のモチベーションアップもあるかと思ったが、陣営のひとりは「判定では負ける」という弱気な予想を立てていた。身内ですら、こんな厳しい見方なのだから前回より苦しい試合運びになるのは必至。唯一の希望であるKOへの右フックもスローで弱々しい有様だった。
対して、大毅は前回と違って初回から足を使って出入りのスピードボクシング。よほど自信があったのだろう。牽制のようなジャブ連打を出して前半狙いの王者にリードを許さなかった。ただ、せっかくの大毅の成長も、2度のホールディング減点を含めたデンカオセーンの出来が悪すぎて微妙な見方になってしまった。仮に坂田が挑戦してこれに勝っていたとしても素直に喜べない人が多かったのではないか。これは亀田のせいではなく、WBAがWBC同様、王者の指名試合回避、下位ランカーのダイレクトリマッチを許した末のもの。この王座の価値を取り戻すには、まずは挑戦の優先順位を守ること。それを行なうのがWBAの義務であり新王者・大毅の課題でもある。
試合後、何人かのジム会長などに感想を聞いてみたが、見方は厳しいもので「これが世界戦のレベルかとガッカリした」という意見ばかりだった。「大毅はいい選手だ」と褒めていた某会長は前回の試合、大毅の勝ちと採点していた方だが、今回は「クリンチしてくるデンカオセーンにわざと倒れてアピールしているようにも見えたし、押し合い圧し合いの中でパンチを出すことが大半ではあまり評価はできない。もっとできる選手なのに…」と語っていた。また、デンカオセーンが得意の右フックを自ら封印していたかのように見えたという声もあったのだが、これは前王者本人によると「大毅が自ら引き込んで倒れたとき腕を負傷した」とのこと。
最後に、試合前日、チャンピオン側が主催者から約束が果たされていないと試合のドタキャンを訴える一幕も伝えられた。これは前王者陣営から漏れた話で、一歩間違えば大変な事態となった可能性があるもの。一体何が原因か、いろいろ事実確認中だ。
本日、福岡興行では昨年10月、試合後に急性硬膜下血腫により19歳で死去したサーカイ・ジョッキージム選手の追悼セレモニーがあった。リング事故を減らすための業界の取り組みを願うとともに、故人へ哀悼の意を捧げる。(片岡亮)
-----------------------------------------------コメント要約
大毅「世界チャンピオンになったのが信じられへん。デンカオセーンは思っていた以上に強かった。お兄ちゃんがチャンピオンになってから死に物狂いでやってきたことが報われた。相手のスタミナ切れやボディが聞いたことが分かったけど、試合が乱れて練習してきたことができなかった。今後はしばらくゆっくりしたい」
デンカオセーン「レフェリーがおかしい。減点は最初のはまだいいけど2度目は絶対におかしい。あれで闘志が消えた。大毅は自分がクリンチしてきても僕のせいにしてきたし、倒れこむときに腕をかんぬきのようにして痛めつけてきた。自分の力ではなく負けになった。次やれば勝てる」







