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梅野源治インタビュー「歴史を変えるか、一発で倒されるか」
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2月18日、東京・後楽園ホールで開催される「REBELS.54」にて、タイ国ルンピニースタジアム認定ライト級王座決定戦に臨む梅野源治(PHENIX)。これまで、梅野はWBCムエタイ世界王座とラジャダムナンスタジアム認定王座を獲得。ルンピニー王座を奪取すれば日本人初であり、タイ人以外の外国人として史上初の「ムエタイ世界3冠王」という前人未到の記録達成となる。
だが、対戦相手は「KOキング」クラップダム。タイ国プロムエタイ協会王者にして、この階級屈指の強打を誇る強豪である。これまでムエタイのトップ選手たちとしのぎを削り、互角以上の戦いで「日本ムエタイ界の至宝」と言われる梅野をして「一番やりにくい相手が出てきた」「一発でもまともに貰えば立てないと思う」と言わしめるクラップダム。この難敵に対して、梅野はどう戦おうというのか?歴史的な決戦を前に、梅野の胸中に迫った。
ハードな練習が続いていますし、体の疲れは溜まっていきますけど、とても充実していますね。これを獲るか、獲らないかで大きく違うので。人生の頑張り時ですよね。ここで頑張らなくて、いつ頑張るんだ、という(笑)。
前から応援してくれる人たちはいましたけど、今はその輪が広がっているんです。僕がルンピニーのベルトを目指して頑張っていたら『梅野にもっと支援者をつけたい』とか『歴史的な試合をぜひ見て欲しい』とか、応援してくれる人たちがどんどん周りの人を紹介してくれて。僕自身は『チケットを買って来てください』といった営業はまったくしていないんです。本当に感謝ですよね。
タイトルマッチを組むのにどれほど経費が掛かっているかも僕は分かっていますし、僕がやりたい試合をさせてくれたのはREBELSです。REBELSの旗揚げ戦がムエタイとの対抗戦で、当時日本のトップ選手たちと並んで僕も出させて貰って。その後も、いいマッチメイクをして貰いましたし、名前が売れたのもREBELS、「日本ムエタイ界の至宝」と付けてくれたのもREBELSです。昨年、ラジャダムナンスタジアム認定王座を失って、怪我も酷くて、一度は引退を考えた時に、救いの手をさしのべてくれたのもREBELS。だから、これから僕が出来ることを協力していきたいし、REBELSのために何かしていきたいですね。
対戦相手のクラップダムは、本物のKOキングです。パンチが本当に強くて、ミドル、ロー、ヒジもすべての技が重くて、全部100、100の力で打って来るんですよ。好戦的なタイプとはこれまでもやってきましたけど、ポンサネーはがむしゃらに打ってくるのでヒジが合わせやすかった。スアレック選手は狙って打ってくるので、ミドルキックが合わせやすかった。クラップダムはちょうどその中間ぐらいです。狙っても打つし、数も打ってきて、全部の攻撃が『強』。これほどやりづらい相手もいないです(苦笑)。
僕がクラップダムの攻撃を一発でもまともに貰ったら、その瞬間に試合は終わります。フックでもアッパーでもストレートでも一発貰うとKOされるでしょうね。ヒジも、チョンと合わせるヒジではなく思い切りドカン、ドカンと打ち込んでくるので貰ったら終わり。ミドルもローも一発を重く打ってくるので、それ一発でダウンすることはないですけど、蓄積するダメージが大きいので、貰っていると倒されるでしょうね。
※構成・藤堂
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