タイ国スポーツ局の開局55周年記念式典、その存在感!

  • 2019/10/30(水)

10月17日、タイ国スポーツ観光省スポーツ局の開局55周年記念式典が行なわれ、タイ国プロムエスポーツ(プロムエタイ)協会のソムチャート総裁が御出席。

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Sports Authority of Thailand

タイ国プロムエスポーツ協会(PAT)からは、55周年を迎えたタイ国スポーツ局へボクシング用品の寄贈がありました。
このスポーツ局の外郭団体として、タイ国プロムエスポーツ協会があり、この協会事務局もスポーツ局内にあります。
スポーツ局は55周年で、ムエ(ボクシング)法案が制定、施行されたのは1999年と、まだ20年の歴史ですが、外国遠征の申請受付、ムエタイ年間行事やレフェリーライセンス取得講習、子供対象のムエタイセミナーなどの年間行事を各県で開催する役目を果たし、国技ムエタイの構築した機関としてきました。
スポーツ局の記念式典では特に重大な発表は無かったものの、元からルールを守らない、法律を理解していないといった纏まらない業界である為、ムエタイ・ボクシング界の規律が遵守されていくよう促すような御言葉は伝えられた模様です。

ボクシング、ムエタイのプロ選手は、外国での遠征試合の前には、タイ国プロムエスポーツ協会に諸外国遠征の許可申請をしなければならず、協会とスポーツ局からの承認を得て、初めて公式の外国遠征試合となります。
通常、外国遠征選手は全員、申請書や健康診断書、総裁との面談が必要となります。
申請から数日間で選手登録確認や所属ジムなどを審査してスポーツ局から正式な書類が発給されます。この外国遠征試合許可が出て、始めて正式な外国遠征試合となります。
許可を得てなければ、無許可での外国遠征試合になります。
興行ビザが無くても入国出来てしまう現在では、正式な申請をせず来日する関係者も居るようですが、法的にはやらなければならないことに定められています。
諸外国遠征にて、後遺症が残る怪我や死亡した場合には国からの保証金が支給されます。
2009年に、タイで辰吉丈一郎に勝利したサーカイ・ジョッキージム選手がその後、来日した試合で亡くなった際は、無許可の外国遠征だったので、タイでは連日のニュースで大問題になりました。
各国大使館が、スポーツ局の許可証が無ければ、興行ビザを発給されないシステムとなるには、現実ではまだ難しいようです。

ラジャダムナンスタジアムもルンピニースタジアムも正式にスポーツ局ムエスポーツ委員会発行の選手登録証を基に興行開催を行なっていますが、ラジャダムナンスタジアムは存在が最も古く、原型となる露天競技場が戦前から在り、スポーツ局が無い時代から公共組織の代わりを担ってきたムエタイスタジアムのプライドがあるのか、なかなかスポーツ局の通達に従わない場合もあるようで、スポーツ局からすればラジャダムナンスタジアムは扱い難い存在であるかもしれません。

タイ人は時間にルーズ、約束を守らないなど、性格からしていい加減な国民性が残っている部分と、意外としっかり成立している法律、ルールが定着してきた社会でもあり、「選手が試合でアゴの骨を折った時は、ラジャダムナンスタジアムの保険から約2万バーツの補助金が与えられた!」という話もあり、こんな確立した制度があるのもスポーツ局が在り、ムエ法が制定されてきた進化があってのことでしょう。組織の在り方にもタイには差をつけられている日本のプロボクシング・プロキックボクシング業界のようです。

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頂いた情報を引用しています。
(堀田春樹)No.106