藤本ジム興行は藤本祭り!

  • 2019/12/09(月)

江幡ツインズによるエキシビジョンマッチ、ミット蹴り、江幡塁の那須川天心戦を前に意気込みアピール、シーザー武志氏御来場、藤本勲会長勇退におけるテンカウントゴング。普段には見られないイベントとなった。




藤本勲会長勇退式
藤本ジム藤本勲会長が休みがちとなった今年の興行、昨年暮れから体調を崩し、入院生活を繰り返していた様子。病状は間質性肺炎、過去には腎臓摘出や糖尿病を患い、また肝臓癌の疑いもあって検査中という。藤本会長は1942年(昭和17年)生まれで高齢であり、療養に専念することを第一に考え、ジム経営、協会役員から勇退という形で退くことになりました。今後も体調が良ければ藤本ジムには週2回ほど顔を出されるようです。
キックボクシング創生期に日本ヘビー級チャンピオン(三階級制時代)、東洋ミドル級チャンピオンに君臨。現役を引退したのが1970年12月、5年に満たない現役生活でした。この翌年誕生した長男の幹夫さんはこの日、リングサイド席で観戦されました。

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SOUL IN THE RING CLIMAX / 2019年12月8日(日)後楽園ホール17:10〜21:10
主催:伊原プロモーション、藤本ジム / 認定:新日本キックボクシング協会、WKBA

メインイベント   WKBA世界ウェルター級タイトルマッチ 5回戦


チャンピオン.緑川創(62戦44勝〈20KO〉9敗7分2NC/32歳/藤本/69.8kg)
    VS
挑戦者.ガムライペット・アユタヤファイトジム(27歳/タイ/69.6kg)
勝者:緑川創 / 判定2-0 / 主審:桜井一秀
副審:椎名49-48. 仲49-48. 少白竜48-48.(第5R、ガムライペットに減点1を含む採点)

ドッシリした体格のガムライペット、リングに上がる前から威圧感があった。蹴りは重く、緑川は押され気味展開。パンチとローキックで攻めるしかないが、ローキックは簡単には効きそうに無い。第4ラウンド後にローブロー(股間ファールブロー)を注意されたガムライペット、第5ラウンド早々にも注意を受け、減点1を課せられた。そんなに当たっていたかなという印象。ガムライペットは不満な表情になった。緑川もここで攻め時とばかりに打って出て、やや消極的になったガムライペットに辛うじて判定勝利となった緑川創の初防衛。

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9.    63.0kg契約3回戦


WKBA世界スーパーライト級チャンピオン.勝次(45戦31勝〈13KO〉8敗6分/32歳/藤本/63.0kg)
    VS
REBELS.63kg級初代C.丹羽圭介(28戦20勝〈2KO〉8敗/36歳TEAM KSK/63.0kg)
勝者:勝次 / 判定2-0 / 主審:宮沢誠
副審:桜井29-29. 仲29-28. 少白竜30-29)

先手を打って出た勝次。しかし丹羽は打ち返してくる。勝次が押されている。険しい展開になりながらパンチ連打で丹羽の左目は腫れ鼻血を流し、互いが意地でも負けられない勝負に辛うじて判定で勝った勝次。日本人にも強い奴はいっぱい居る中で世界チャンピオンとして勝ち上がる難しさを感じた。

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エキジビションマッチ1ラウンド
江幡塁(41戦37勝〈20KO〉1敗3分/伊原)EX江幡睦(42戦36勝〈27KO〉4敗2分/伊原)


江幡ツインズによるエキシビジョンマッチは、この日も高度な蹴り合いを見せて観衆を唸らせた。ミットを蹴りでは江幡睦の前蹴りで吹っ飛ばされる伊原代表。パフォーマンスを絡めたミット蹴りでロープがあるからそこで留まるが、ステージ上で蹴られればステージから落ちる場面も作る伊原代表である。盒教汰も準備してミット蹴り、最後に伊原代表の太腿を蹴り込んでしまい観衆の笑いを誘ったが、これは演技かマジか分からない。



大晦日にRIZINで那須川天心と対戦する江幡塁は、「那須川天心君を倒すのは僕しかいないと思っています!」と宣言。ここで那須川の勢いを止めたい江幡塁と新日本キックであろう。


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8.    54.0kg契約3回戦


日本バンタム級チャンピオン.HIROYUKI(28戦17勝〈7KO〉7敗4分/24歳/藤本/53.8kg)
    VS
J-NETWORKスーパーバンタム級1位.MASAKING(8戦3勝〈1KO〉2敗3分/19歳/岡山/53.6kg)
勝者:HIROYUKI / TKO 2R 2:28 / カウント中のレフェリーストップ / 主審:椎名利一

HIROYUKIの余裕の試合運び。初回に右フックでノックダウンを奪い、第2ラウンドもパンチ連打から左ハイキックでノックダウンを奪うと、ダメージ深いと見たレフェリーは試合をストップし、HIROYUKIのTKO勝利となった。

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7.    REBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級タイトルマッチ 5回戦


チャンピオン.老沼隆斗(17戦13勝〈5KO〉3敗1分/21歳/ストラッグル/51.95kg)
    VS
濱田巧(18戦10勝〈5KO〉7敗1分/25歳/teamAKATSUKI/52.0kg)
勝者:老沼隆斗 / 判定3-0 / 主審:少白竜
副審:宮沢50-48. 仲50-48. 桜井50-49.

攻防激しい名勝負となったREBELSのタイトルマッチ。長く苦しい5ラウンドを耐え切った両者。パンチ蹴りの攻防が延々と続き、手数と的確さが優った老沼隆斗が判定勝利による防衛。

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6.    58.0kg契約3回戦


日本フェザー級2位.瀬戸口勝也(36歳/横須賀太賀/57.45kg)
    VS
MuayThaiOpenフェザー級チャンピオン.NOWAY(38歳/ネクストレベル渋谷/57.8kg)
勝者:瀬戸口勝也 / 判定3-0 / 主審:椎名利一
副審:宮沢30-28. 少白竜30-27. 桜井30-28.

強打を振るう瀬戸口に対し、蹴り技が出ているNOWAY、瀬戸口に圧されながらもヒジ打ちも狙う。パンチヒットを強める瀬戸口が倒せずも圧倒した展開。

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5.    46.0kg契約3回戦


ぱんちゃん璃奈(25歳/ストラッグル/45.95kg)
    VS
ペットチョンプー・モー・クルンテープトンブリー(23歳/タイ/43.0kg)
勝者:ぱんちゃん璃奈 / TKO 1R 2:20 / ドクターの勧告を受入れレフェリーストップ
主審:仲俊光

璃奈が先手を打つローキックとハイキックでアゴの下辺りをカットしたペットチョンプーにドクターチェックが入るが再開後、璃奈がラッシュを掛け、右ストレートでノックダウンを奪うと、ペットチョンプーは出血激しくなった様子で試合続行不可能となり、璃奈は初のTKO勝利となる6連勝となった。

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4.    ライト級3回戦
日本ライト級5位.ジョニー・オリベイラ(42歳/トーエル/61.15kg)
    VS
津橋雅祥(26歳/エス/60.95kg)
勝者:津橋雅祥 / 判定0-3 / 主審:桜井一秀
副審:椎名29-30. 宮沢28-30. 仲28-30.

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3.    64.0kg契約3回戦
バズーカ攻樹(23歳/菅原/63.8kg)
    VS
イ・ボムギュ(24歳/韓国/63.6kg)
勝者:バズーカ攻樹 / 判定2-0 / 主審:少白竜
副審:椎名29-28. 宮沢29-29. 桜井30-29.

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2.    スーパーバンタム級3回戦
炎出丸(J-NETWORK・SB級C/37歳/クロスポイント吉祥寺/55.3kg)
    VS
MITSURU(31歳/WSR・F三ノ輪/55.2kg)
勝者:MITSURU / 判定0-2 / 主審:仲俊光
副審:椎名28-30. 宮沢28-30. 桜井29-29.

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第1試合   64.0kg契約3回戦
与座優貴(21歳/橋本/64.0kg)
    VS
稲石竜弥(31歳/team OJ/63.95kg)
勝者:与座優貴 / 判定2-0 / 主審:少白竜
副審:仲29-29. 宮沢30-29. 桜井29-28

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2020年はWKBA JAPANタイトルが制定されるという。協会だけではない他団体、フリーが参加し、トップ選手同士やトーナメントで決定戦に進む最初のタイトルマッチは2020年2月2日。WKBA JAPANスーパーフライ級王座決定戦、泰史vs老沼隆斗戦が決定。
25年ほど前、皆がWKBAを目指し、ここに日本の頂点となるタイトルにしようと考えた飛鳥信也(目黒)さんがいた。時代が流れてここからまたどう進むかわからないが、今、新日本キックボクシング協会で、こんな形で実現に向かっている。
(堀田春樹)No.119